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ナイトラン・エキスプレスとは…
「継続は力なり」
私の座右の銘であり、我がチームのポリシーであります。
１９９５年６月、大阪城公園を舞台に練習会を始めました。当初は夏場
の５ヶ月を限定期間としてスピード強化を目的に有志が集い、 一応の
成果を得て、消滅するはずでした。
そこでついえることなく現在に導かれたのは、今となってはある種、運
命的なものを感じています。希有な人材に恵まれ、彼らの情熱にほださ
れ、何があっても続けていかねばならないと使命を感じたのでした。
マラソン及び長距離走は、本来個人競技です。練習もまた各人の意識
の持ちようで行われるべきものかも知れません。つまるところ、素質や年
齢における体力差は別としても、努力が結果に如実に反映される部分が
多いかと思います。
しかしながら、どうしても人間とはひ弱いもので、ひとりではなかなか自
分を追い込めないものです。現実に、人と切磋琢磨することによって、潜
在能力が発掘されたのか、意外な力を見出したのでした。
こうなれば、打ち切る理由は何もなく、ひたすら続けていこうと決意を新
たにしたのです。単にゆっくりとしたジョグでも気の合った仲間とともに脚
を運ぶことが、単独では得られない波を感じたし、理屈抜きにたまらなく
楽しくなったのです。
雑誌での募集や人伝てにより次第に仲間も増え、それまで以上に練習
に熱が帯びるようになりました。１９９９年春頃からひとつのチームとして
旗揚げをしようという気運が高まり、奔流のごとく溢れ出したのも自然の
成り行きかもしれません。
同年８月１日をもって「ナイトラン・エキスプレス・アスリート・クラブ」と命
名し、正式発足と相成りました。炎のように熱く燃える集団の象徴として
赤いユニフォームを選び、「赤チン軍団」と呼ばれるようになりました。
チーム結成からまる２年、現在のメンバーは、男子１９名、女子７名の
２６人が集い、毎週の練習会でも常に２０名余りが、互いに刺激し合って
「走り」を磨いています。レースでは助けることは出来なくても、練習では
引っ張ることも押し上げることも可能だと信じています。走力は様々です
が、人間的にも結びつきは深く、和気藹々とした雰囲気の中、常日頃走
る喜びを語り合っています。また、定例練習会のほかにも休日を使って
の厳しい練習を積み重ね、さらなる飛躍を秘めた集団です。
２００１年 盛夏
ナイトラン・エキスプレス前代表 中津達彦
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